サキュ「ねぇ、ジャック」
ジャック「はい」
サキュ「私たちの出番が、微塵もないわね」
ジャック「……そうですね」
サキュ「確か、コンセプトはラブコメだったはずよね?」
ジャック「…………」
サキュ「な・ん・で、視線をそらすのかしらー?」(ごごごご)
ジャック「おや、見つめてほしかったのですか」(じっ)
サキュ「な、わわっ。ち、ちがっ」

ノイ「やーん、お姉ちゃんとじゃっくんラブラブー」
ノイ「あ、ちなみに、『ジャック・インザパンドラ』が本編で、『じゃっく×いんま☆ぱんどら』がスピンオフとか言う説が最近浮上してるみたいー」
ジャック(切)「あら、僕が攻めなのね」
ノイ「おねーちゃんが攻められるわけないじゃないのー」
ジャック(切)「それもそうね。ふふ」
サキュ「ふふ、じゃないですわよーっ!? というか、何か色々さじ投げてませんことーッ!?」
ジャック(切火)「んじゃあ……。『あなたの“ジャック”で抉じ開けて。私のパンドラの箱……』。はい。言ってみて?」
サキュ「ひゃわ!? む、むむむりり……ッ」
ノイ「じゃあ代わりにノイが言うー」
サキュ「だ、ダメですわよーッ!?」
切火&ノイ「(かかったっ)」
ジャック(切火)「んじゃあ」
ノイ「さんっ、はいっ」

 サーキュレット=サキュバスは、その細い喉を一度鳴らしてツバを呑んだ。
(上手く……言えるかしら)
 現実では言ったことのない言葉。隠喩による挑発。
「あ、あなたの……」
 彼が、少し意地悪な表情で微笑む。
「じ、ジャックで……」
 言いながら、うつむき……。
「だめだよ。ちゃんと、目を見ながら言わなきゃ」
 頭を軽く撫でられて、そして優しくあごを持ち上げられた。
「じ、じゃっく……で……」

サキュ「――って、何ですの!? なんか叙述トリック的な何かが起こってませんことーッ!?」
ノイ「ちえー」
ジャック(素)「多分“置く場所”を考慮した結果、ここで打ち切られたんでしょうね。……ちょっとだけ、残念ですかね」
サキュ「…………。むぅ」
ノイ「(あーん、お姉ちゃん葛藤してるー。かーわーいーいいーッ)(><)」
サキュ「……い、いつか、で、いいけど。あ、あなたの“ジャック”で抉じ開けて。私のパンドラの……箱」
ジャック「…………。ええ。」
ノイ「(うつむいてプルプルしてて耳真っ赤ーっ。あんもー、じゃっくんここで『今がいいです』だよーっ。んもーっんもーっ)」

○――

定氏「妹よ」
イモ子「なーに、お兄ちゃん」
定氏「我々の話をダシに、何やら人外どもがイチャコラとしている気配がする」
イモ子「さ、さすがお兄ちゃん、ハイスペック。前の女に未練が残って、次に行けなかった年月が長いだけあります……」
定氏「妹よ」
イモ子「なーに、お兄ちゃん」
定氏「相変わらずだな」
イモ子「お兄ちゃんに対して、変わるものなんてないよ?」
定氏「……うむ」
ノイ「はいはーい。呼ばれてないけど登場。ノイちゃんでーす」
サキュ「呼ばれてないけど連れてこられましたわ……」
イモ子「むっ」
ノイ「むむっ」
定氏「どうした、妹よ」
イモ子「……キャラかぶり……」
ノイ「えー、全然そんなことないよー? でもー、お姉ちゃんが、世界一っ、かっわいいと思うのー」
イモ子「……そうね。考えてみればぜんっぜん被ってないけど、兄様が世界一素敵だと思うわ」
ノイ「むー」
イモ子「むむむむー」
定氏「……モコは初対面の人でも仲良くなる天才だな」
サキュ「天然ッ、天然が居ますわよーッ!?」
ジャック「あー、それ、サキュさんが言いますかねー」

○――

 とかなんとか。

 そんなわけで、定氏(仮)とイモ子(仮)はNothingOne的には生きています。
 後々、ジャックのピンチに駆けつけられたらなー、とか思っていたり。

 味方Ver.では定氏生身ユニットの、イモ子はカットイン、という扱いかな、と。

■“恩切”(気力指定なし)
■“恩切・小町”(気力100)
■『果たせ――』(気力120)
■『命を』『果たせ』(気力130)

 とか。
 ちなみに、“恩切・小町”は二対の小太刀。
 “恩切”と“恩切・小町”も、というか、コイツらは本当の兄妹刀です。

 まー、そんな感じで~。